参加者からの声 第二弾🎉

こんばんは!

夏のプログラムの締め切りまで【あと5日】を切りました!!

まだ参加しようかどうか迷っている、

活動のイメージがわかない、

そんな方のために去年の報告書から抜粋して参加者の声をお届けします!♩

 

今回は、京都大学理学部2回生の宍倉真理さんです。

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日本と中国。ご近所さんであり、友であり、ライバルである。日本と中国との交流は、数千年前にまで遡ります。それでいて、未だにお互いギクシャクしていて安定した関係にはたどり着けないでいます。このPUKUという取り組みは、そういう現状にちょっとした希望をもたらしてくれるものなのではないか、そう感じてなりません。

私がPUKUを知ったのは、入学したての頃、新歓パンフレットにおいてです。中国人の母を持つ身として、中国には深い思い入れがあり、この活動に非常に興味を惹かれました。しかし、PUKUの活動を詳しく知れば知るほど敷居が高く感じ、一旦は参加するのを断念しました。夏休みが近づいてきて、中国に行こうかな、と思っていた時に先輩に誘われ、ここまでくれば何かの縁だろうと思って、思い切って参加することにしました。この時の決断は、正解だったと今では思っています。

伝統分科会に配属され、京都会期はほとんど知らない「能」について北京大生と学び、議論していくことになりました。何よりもまず、能についてほとんど知識がないことが悔しかったです。国際交流というのは、自国の文化を知ることから始まるのだ、ということを切に感じました。とはいえ、共に学べるのがこのPUKUの良いところで、北京大生と一緒に少しずつ知識を増やし、時間をかけて能について考えることができました。北京大生が日本の能について興味を持ってくれて、日本の伝統・文化について真剣に考えてくれる、そのことが純粋に嬉しく感じました。このPUKUという活動は、ひとつのプロジェクトを日本側と中国側が一緒に動かしていく、という意味で非常に刺激的で有意義なものです。京都会期は日本側がリードしつつ、一緒に予定を立て、能楽堂などで本物の能に触れ、パンフレットを作り、最終日のプレゼンに向けて準備をしました。これは、ただ同じ教室で授業を受けるのと訳が違います。相手のことを理解し、自分のことを理解してもらう、そうしないとうまく進まないのだと感じました。そしてそこには、生まれ育った環境の違いが顕著に現れる瞬間があれば、逆に、国籍など関係なく人と人とがありのままに向き合うという瞬間がありました。


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北京会期においては、京劇について学びました。知らない世界で疑問ばかりでしたが、たくさん質問をぶつけました。今振り返れば、京都会期で北京大生が積極的に質問を投げかけてきたのを見ていたからこそ、背中を押され、あそこまで自分から発言できたのではないか、と思います。中国人学生の積極性には脱帽です。個人的なことですが、京劇における楊貴妃の役の格好をさせていただいたことは、一生の思い出だと確信しています。拠点となった北京大学には初めて訪れましたが、そのスケールや歴史に心を動かされました。自分の大学を非常に誇りに思っていますが、北京大学には京都大学にはないたくさんの素敵なものがあると感じました。
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万里の長城にて)


今回の活動の共通言語であった英語ですが、私は小さい頃にカナダに約1年間住んでいたこともあり、ある程度の自信がありました。おかげで、コミュニケーションは割とスムーズに行えました。しかし、驚いたのは北京大生の英語のレベルです。あまりにも上手なので、彼らもどこかに数ヶ月間留学していたのか尋ねると、そうではないことがわかりました。膨大な時間と労力を割き、あそこまで完璧に近い英語を習得したのだと考えると、自分ももっと努力しようと思わずにはいられませんでした。
また、自分が専門とする分野について詳しく英語で話す姿を目の当たりにし、心が動かされました。自分の強い専門を持ち、それについて英語をツールとして話す。これが今の私の一つの目標です。突き詰めて言えば、深みや厚みのある人間になりたいと思っています。

今日の日本のニュースは、中国と不仲である趣旨の内容で溢れています。しかし、実際に北京大生と触れ合ってみるとそうではないということを強く感じました。若いからこそ世間一般で言われていることを疑えるし、思い切って心を開く友を作れます。こういう風にお互いを一度認め合った者同士が、両国を引っ張っていくようになれば、日本と中国の関係もより良いものになるのではないかと思います。
日本と中国はご近所さんであり、友であり、ライバルであります。けれども、中国にいる彼と日本にいる私が同じ食卓を囲んで話をする時、それは単に人と人との交流に過ぎません。考えをぶつけ合う仲間になれるのです。
こんなことを考えさせてくれたPUKUを支えてくださった皆様に御礼申し上げると共に、今後ますます発展していくことを心から願います。

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真理のように、中国にルーツのある学生も少なくありません。

幼い頃から日本と中国の両方の文化に触れながら育ってきた彼女ならではの見方があるのではないでしょうか。

また、このプログラムの特徴の一つは、「互いに学んでいく」ことです。

都市問題をテーマに上げていることで、京都では京都の学生が講義や議論において自分たちの知識を共有し、また北京大生の意見を聞くことで、多角的な視点からその問題について考え、より深く知ることができます。

北京においても同様です。

ただの学生同士の交流ではなく、両都市・両文化についても知れるのがPUKUのプログラムの特徴なのではないでしょうか(*´∀`*)

 

プログラムに応募したい方は、

http://www.puku-kyoto.org/

のapplicationのタグからフォームをダウンロードし、記入してccc.puku@gmail.comまでお送りください。

 

明日は2人の参加者からの声をお届けしようと思います!

お楽しみにっ☆

最後まで読んでいただきありがとうございました( ˆoˆ )/